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「銀行に融資を申し込んだのに、もう2週間、3週間以上も連絡がない…」
こんな状況に陥ると、不安に感じる経営者はとても多いです。
実際、銀行側にもさまざまな事情があるのですが、だからといって連絡が途絶えたままでは、資金繰りや設備投資のスケジュールに支障をきたしてしまいますよね。
この記事では、「銀行から融資の連絡がない」 場合に考えられる原因や、連絡が遅れがちな銀行の内部事情、そしてプロが実際に行っている具体的な対処法を深掘りしていきます。
元銀行員ならではの視点を交えながら、解説いたしますのでぜひ最後までご覧ください。
- 銀行から融資連絡がないのは珍しくないが、2週間以上放置されるのは注意
- 審査プロセスの長期化や担当者の失念など、原因は多岐にわたる
- 具体的な対策:「こまめな催促」「複数行の検討」「情報開示の積極性」が重要
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銀行から融資の連絡がないことは多い?

連絡の遅延は日常茶飯事…でも2週間以上は要注意
実は、銀行に融資を申し込んだ後、担当者からしばらく連絡がないという事態はそれほど珍しくありません。
銀行員は非常に多忙であり、1人あたり30社以上、多い場合は100社以上の企業を担当していることも珍しくないからです。
- 「忙しくて後回し」
- 「支店長や本部のチェックに時間がかかる」
- 「資料の追加確認を失念している」
といった背景で、結果として数日程度の遅れが発生することはよくあります。
しかし、だからといって 2週間以上、まったく連絡がない場合は要注意。
- 「忙しさ」だけでなく、担当者の失念やミス
- 内部稟議が止まっている
- 融資の可否が微妙で回答を先延ばししている
- 上層部の承認で揉めている
など、放置されている原因があるかもしれません。
事例: 2ヶ月以上音沙汰なし
ある経営者の方からは、次のようなお話を伺いました。
「保証協会付き融資を申込みしたのに、2ヶ月半も放置されて、気づいたら保証協会の審査期限が切れてしまった」
このケースでは、銀行担当者の不手際が主な原因でした。
書類を提出してから銀行内で稟議を通す間に担当者が失念し、支店長や本部の承認プロセスにすらのっていなかったというのです。
結果的に、本来1ヶ月程度で出るはずの保証協会審査が期限切れとなり、一から手続きをやり直すハメに…。
銀行も組織である以上、必ずしも完璧ではありません。
ルーズな担当者や経験の浅い担当者に当たってしまうと、このようなリスクもあり得るのです。
銀行が融資の連絡をするまでの期間はどれくらい?

一般的な審査期間の目安
銀行融資の審査期間は、案件の種類や金額によって大きく変動 します。
- 簡易審査であれば1〜2週間
- 本部審査が必要な大口融資の場合は4週間程度あるいはそれ以上
たとえば、多額の設備資金(数億円レベル)の審査では、支店レベルだけでなく 本部審査部の承認が必要になるケースが多いため、時間がかかりやすいです。
一方、保証協会付き融資 は保証協会の審査を要するとはいえ、通常は遅くとも1ヶ月程度で結論が出るのが一般的。
ただし、銀行側が書類を提出しないまま放置すると、保証協会の審査すら始まらないのが現実です。
「本部に出す前」に時間がかかるパターン
銀行の審査プロセスはざっくりいうと下記のような流れになります。
- 担当者ヒアリング・書類準備
- 支店内決裁(課長・支店長)
- 本部審査部
- 結果連絡(融資可否)
実は、支店内決裁の段階 で時間を取られてしまうケースが多々あります。
- 支店長が忙しく、稟議書が机に積まれてしまう
- 担当者が資料不足を感じているが、忙しさゆえに追加依頼を後回し
- 人事異動の時期に重なり、担当者が引き継ぎに手間取る
これらの要因が重なると、本部に審査を回す前に1〜2週間余計に経過する…ということも珍しくありません。
銀行から融資の連絡がない3つの理由

審査が難航している or 微妙な判断で止まっている
融資の可否が「グレーゾーン」にある場合、銀行は慎重に追加資料を求めたり、社内で議論したりします。
- 赤字決算が続いている
- 自己資本比率が低い
- 事業計画書に実現性を感じられない
など、何らかの懸念点があると、担当者や審査部門が「どうやって稟議を通すか…」と頭を抱えている可能性が高いです。
また、「返事を保留している間に状況が好転するかもしれない」という淡い期待を抱いて先延ばしするケースも。
明確に断る理由がない、しかし積極的に通す要素も弱い…そんな状態です。
参考記事: 赤字決算でも資金調達は可能?赤字でも資金調達する方法!
担当者の失念・ミス
実務に追われた担当者が、融資希望企業への連絡を後回しにして忘れてしまうこともあります。
特に、書類が不備のまま止まっていても、銀行担当者が企業側に「追加で○○が必要です」と伝え忘れると、そのまま何週間も放置されてしまうのです。
- 事例:保証協会付き融資の期限切れ
担当者が保証協会への申込書を提出せずに2ヶ月以上放置→気づいた頃には審査期限を過ぎてしまい、最初からやり直し。
これは稀なケースのように思われるかもしれませんが、意外と起きるトラブル でもあります。
そもそも銀行内ルールが曖昧 or 担当者が慣れていない
特に若手や配属間もない銀行員は、社内の審査フローや稟議書の書き方を十分に理解しておらず、手探り状態になりがちです。
その結果、上司への確認がスムーズに進まず一旦ストップ→「忙しいから後回し」となっている可能性もあります。
また、人事異動の時期になると、 担当者の交代によって情報伝達がうまく引き継がれないまま案件が宙に浮く…といった事態も起こりやすくなります。
銀行から融資の連絡がない時にできる対処法!

ここからは、連絡が来ないときに経営者が具体的に取るべき行動をご紹介します。
ポイントは、
「待たない」
「受け身にならない」
という姿勢です。
01 | 2週間以上連絡がなければ遠慮なく催促する
「銀行員を信用しすぎないことも大事」
というのは、融資コンサルの現場ではよく言われる言葉です。
もちろん敵視する必要はありませんが、多忙な銀行員にとって、後回し案件にならないようにするためには、積極的なフォローが欠かせません。
- 1週間経っても連絡がなければ電話・メールで進捗確認
「お忙しい中恐縮ですが、先日の融資申込みの進捗はいかがでしょうか? 不明点があればすぐご対応いたしますので、お申し付けください。」このように丁寧かつ明確に、こちらから動くのが得策です。 - 「メール → その後電話」が効果的
やり取りを可視化するためにもできる限りメールを送ります。
見逃されるリスクもあるため、その後電話、という流れがいいでしょう。
02 | 資料不備や追加書類の有無をこまめに確認する
銀行融資は、書類不備を理由に「再提出」に回されると、そこでまた時間を取られてしまいます。
さらに、「提出資料に不足があるため、上席に稟議を出せない」といった事情でストップしていることもあります。
- 月次試算表や決算書、事業計画書 は最新か?
- 担保に関する評価資料 (固定資産税評価証明書など) は準備しているか?
- 運転資金の内訳 (どの仕入れ先にいくら支払うか等) は明確か?
- 事業計画書を作成しているか?
担当者が「追加で〇〇の資料が欲しいんですよね」と言いやすい雰囲気を作り、 「遠慮なく教えてください」と伝えておくことで、資料不足による遅延を最小限に抑えられます。
参考記事:【完全ガイド】銀行が評価する事業計画書の作り方と融資獲得のコツ
03 | 「回答期限」を事前に設定する
融資の申し込み時に、「いつまでに結論が欲しい」という意向をはっきり伝えておく」 ことも効果的です。
- 「この設備投資は○月中に発注しないと年度内に間に合わない」
- 「この不動産は△月までに取得を決めないと契約が白紙になる」
こうした 明確なデッドラインを提示しておくと、銀行担当者も自分のスケジュールの中で優先順位を上げやすくなります。
また、支店長や本部にも「○月末までに回答する必要がある案件」として稟議を通しやすくなるのです。
04 | 担当者一人に任せない。責任者や他部署とも接触を
担当者が若手で不慣れだったり、あるいは自社に対して積極性が低かったりする場合、支店長や融資課長など“キーパーソン” とも直接顔を合わせておくと良いです。
- 支店長がどんな方なのか(営業畑か審査畑か等)
- 課長や次席が案件をどの程度把握しているのか
こうした情報を把握しておくと、万一担当者が止まってしまったときにも 「課長や支店長に相談する」 という選択肢が生まれます。
銀行員にとっても、自分の上司が話を知っている案件を放置するのは気が引けるものです。
複数人で案件を把握してもらうことで、案件の“握り込み”を防ぎます。
05 | 複数の銀行に当たる
1行だけの申し込みで時間がかかっているなら、別の銀行や信用金庫にも同時並行で声をかけるのは非常に有効です。
- 相見積もり を嫌う銀行も多いですが、複数行で進めることが必ずしも悪いわけではありません。
- 複数の選択肢を持つことで、万一断られたり後回しにされたりしても リカバリーが効きやすい。
参考記事:複数銀行に同時打診して好条件を引き出す!事業性融資の「攻略法」と「失敗回避ポイント」
06 | 専門家に相談し、銀行とのコミュニケーションを円滑に
もしも顧問税理士が融資に詳しくない、もしくは自社内での銀行交渉経験が乏しい場合は、外部の融資コンサルタントや経営コンサルに相談するのも手です。
- 書類整備や事業計画書作成のノウハウ
- 銀行担当者への的確なアプローチ方法
- 本部稟議を突破するためのポイント
など、プロのノウハウを活用することで、審査スピードが上がるだけでなく、融資条件の改善が期待できるケースも少なくありません。
参考記事:大口融資で失敗しないために──ホンマル株式会社が実践する“常識外”のアプローチとは?
【まとめ】銀行から融資を行う予定なら、お気軽に大口融資調達サポートへご相談ください!

銀行から融資の連絡がないと、不安な気持ちになるものです。
しかし、慌てず以下のポイントを押さえながら、経営者サイドから主体的に動く よう心がけてみてください。
- 2週間連絡がない場合は「異常」かも?躊躇せず催促を
- 銀行員は忙しいですが、放置されるのはこちらに不利益。
- 遠慮なく連絡しましょう。
- 資料不備の有無をチェックし、追加書類は即提出
- 不備や不足があるとそれだけ時間をロスします。
- 積極的に「何か足りませんか?」と確認を。
- 回答期限を明確に提示 & 担当者を複数人巻き込む
- 支店長や課長にも顔を売っておくと、案件が前に進みやすいです。
- 支店長や課長にも顔を売っておくと、案件が前に進みやすいです。
- 複数行・保証協会へのアプローチも検討
- 1行に固執せず、選択肢を複数持つことでリスク分散。
- 1行に固執せず、選択肢を複数持つことでリスク分散。
- 必要に応じて専門家の力を借りる
- 元銀行員のコンサルや資金調達サポートを利用することで、審査突破率やスピードアップが期待できます。
とくに、設備投資や大口の運転資金を必要とする 年商3億円以上の中小企業の場合は、銀行の審査も複雑になりがちです。
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- 事業計画書や財務資料 のブラッシュアップ
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